ぎょーむ日誌 2001-05-07
2001 年 05 月 07 日 (月)
- 0650 起床.
寝たのは 0400 ごろ.
眠いけどここ数日寝たきりだったので
何とかなるか.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
シャワー.
コーヒー.
- 0720 自宅発.
晴れ.
燃えるゴミだし.
0728 京急平和島発.
普通に乗り換えて
0751 京急上大岡発.
眠いだけでなくて気分悪い.
0810 研究所着.
- 独房内闇ネット配線工事.
家からもってきた my ばか hub で
BookPC と ThinkPad をつなぎ,
クロス ethernet ケイブルは回収.
これは自宅闇ネットで使う.
- えーと,
Pasoh 解析計算下請け業のつづき
……
ライブラリをさっさとどうにかしたいんだが,
その前に「推定がヘンじゃないか」問題に取り組む.
推定されたパラメーター間の相関が強すぎるんぢゃないの,
というもの.
たしかにちょっとヘンかも.
- 先週やってみたのは,
成長式の中でナマの DBH を使うのをやめて
log 変換した値を使うようにしてみた.
- DBH というのは樹木個体の「胸高直径」
というヤツで地上から 1.3m ぐらいの太さのこと.
森林動態の研究者はこの値をひどくありがたがるんだけど
ハタ目にはわけのわからぬシロモノだ.
- で,
一年間に何センチこれが増えるか,
という成長量を表現する数式の中にこの DBH というのが
そのまま入ってるいささか挙動が変になる.
というのも直径 5cm の樹木も
直径 100cm のものも年間に太る量は 0-1cm ぐらいで,
直径が変わったからといってケタ違いに
増減するものではない.
ということで,
何十倍も変化する量でちょっとしか変わらぬ
量の説明変数にするのは何かとよろしくないようである.
- で,
log 変換した DBH を使ってみると
……
あまりかわらん.
開空度らしき量とサイズの順位相関が強すぎるのかな.
[1] g = dbh * exp( - p0 - p1 * dbh - p2 ( 1 - osf ) )
[2] g = dbh * exp( - p0 - p1 * log( dbh ) - p2 ( 1 - osf ) )
[3] g = log( dbh ) * exp( - p0 - p1 * dbh - p2 ( 1 - osf ) )
[4] g = log( dbh ) * exp( - p0 - p1 * log( dbh ) - p2 ( 1 - osf ) )
……
とやってみたけど,
p0 と p2 に相関ありそう.
開空度ごとき指標のせいでそうなってるんじゃないかな.
- 1210 甲山さんにこのあたりの報告メイル書く.
昼休みにするか.
あいからず気分悪いんだけど,
なぜか空腹になったので昼飯を食べることにする.
- 飯食ったあとも計算まわりをいじってると,
昼休みがおわってしまった.
10 分ほど屋上で体を伸ばす.
天気は良し.
[らんどまーくたわー]
北方に見えます.
へぼ写真機 & 撮影技術では
ずいぶん遠くにかすんでしまった
……
|
- 午後も計算の続き.
やはり樹冠生成モデルを変えると,
結果は変わってくる.
ただし尤度がほとんど変化しないのは
不思議といえば不思議だ.
- 眠いというより気分悪い.
- 二つほど注文くる.
ひとつはパラメーター数異なるモデル間の比較.
AIC か尤度比検定だな.
ちょっと面倒かも.
パラメーター推定後の処理はさらに
たいへんになるだろう.
もうひとつは「最大サイズ個体」に関係しそうな量
……
- この「集団中の最大個体」については,
ワケのわからぬ点があれこれあるんだが
……
とりあえず分布の上のほうを推定する問題とみなして
取り組んでみる.
全個体をサイズ順に並べて,
ちょうど 95% になるサイズ点を線形補間で
計算してみる.
- 1700,
Pasoh (選抜) 471 樹種に関してそういう量が
計算できた.
あれこれ点検していたので,
時間かかった.
[95% サイズ]
いまいちよくわからんな.
というか,
同じ熱帯林で同じような
「到達サイズ」(らしきもの)
であっても,
そのサイズ分布はさまざま,
ということか.
上のグラフは
両対数になっているので,
「観測された最大個体サイズ」は
太さ 100cm を超えているのに,
95% サイズは 10cm 未満,
というような極端な例もあることに
注意せよ.
つまりタテ・ヨコどちらの軸も
信用できないのである.
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- 95% サイズと現時点での推定パラメーター
(これも怪しげ)
の間の関係をみるが
……
あまり関係なさそう.
当方はそれで差し支えないんだが,
はてさて発注者はどう言うことやら.
報告メイル書く.
- 1800 研究所発.
1810 京急杉田発.
特急に乗り換えて
1820 京急上大岡発.
電車にのってると気分悪い.
1855 帰宅.
- 帰宅して炊飯の準備してから,
飯が炊けるまで畳の上でバテる.
うう.
- 晩飯食ってから,
コーヒー少々飲んだにもかかわらず
一時間ほど寝てしまった.
- 図書館から借りた
「月をめざした二人の科学者
―― アポロとスプートニクの軌跡 ――」
(的川泰宣・中公新書・2000.12)
読む.
かなり感動的で,
なかなかおススめな一冊.
宇宙研
の著明な研究者である著者の文章は簡潔にして明解である.
- 「二人の科学者」
(というかロケット工学者)
とは米ソそれぞれを代表する
ウェルナー = フォン = ブラウンと
セルゲーイ = コロリョフである.
前者については小学生でも知っている著名人であるが,
後者は長年西側には名前が知られなかった人物である.
例によって帝国の崩壊によって情報が公開され,
彼の最後の作品・ソヴィエト式月ロケット <N-1>
とともに,
近年その実情を知られつつある人物である.
- 1950-1960 年代のいわゆる宇宙開発競争の実態,
少年の日の夢と実現への階梯,
華やかな栄光と悲惨な蹉跌に満ち 国家プロジェクト進行,
その歯車に巻き込まれて落命していく人たち
……
思えば 20 世紀もまた野蛮な時代であった.
それゆえにフォン = ブラウンやコロリョフといった,
そう英雄的といってよい個人が
成功・不成功明らかな大事業を牽引しえたのであろう.
- 2400 消灯.
生活に消灯時間という概念を持ち込むことで,
体内時計のカオス化を防ぐ計画である.
願わくば,
暗闇に耐える勇気を.
- 今日の食卓
- 朝 (0700):
米 0.7 合.
シジミ汁.
- 昼 (1220):
弁当.
米 0.8 合.
コマツナおひたし.
一昨日のものである.
大丈夫なんだろか.
- 晩 (2000):
米 0.7 合.
ニラ・シイタケの卵とじ.