ぎょーむ日誌 2001-01-08
2001 年 01 月 08 日 (月)
- 1300 起床.
うう.
終末的週末.
はっ,
いつの間にか世紀末という便利語が
前世紀の遺物に
……
- 休日を愚かしく浪費する癖は
今世紀末まで修復されそうにないものの,
夕方になり,
ようやく仕事に着手.
- 先週送っていただいた開空度データファイル.
E*cel98 →
xlHtml →
tcs →
w3m という経路で
まっとうなテキストファイルに変換可能,
と書いた.
しかし,
有効ケタ数合わせたり
何やらで補修が必要なので,
上のフィルター群を呼び出しつつ
置換工程いれたりする Perl スクリプト書く.
- 怪しげなかんじの xlHtml だが
……
なかなか優秀である.
よけーな行・列は拾わないし,
E*cel なデータファイルにありがちな
空欄は
で
(non-breaking space)
きちんと充填してくれているし
……
この
を
てきとーな文字列 (null とか NaN とか --- とか)
で置換すれば,
w3m で html → txt 変換したときに,
タテヨコ関係が維持されるな.
- E*cel が勝手に捏造した小数点以下 10 数桁の数値
(これってどういう処理なんだろうか?
割算の端数ではなさそうだし ……
E*cel の内部表現に関係ありそう)
を切断するような関数を書く.
Perl って四捨五入な整数化関数が
標準ではないんで (ま,必要ないからだろーが),
正規表現の復習も兼ねて自分で作ってみる.
- さてさて
……
これでようやくマトモになってきた.
二十以上あるカラムから
当面関係ありそうなところだけ
cut -f
するとこういうかんぢである.
#x y site num DL1988 SL1988 DL1990 SL1990
1 25 1.2ha 1 2.72 2.90 5.27 5.13
3 25 1.2ha 2 3.06 3.35 2.38 2.68
5 25 1.2ha 3 0.51 2.01 0.34 2.46
7 25 1.2ha 4 1.36 0.89 1.02 1.34
9 25 1.2ha 5 5.44 2.68 3.40 1.12
……
DL が地標高 1m での直達光で SL が散乱光ね.
- じつはここからがタイヘンそうだな.
6ha 調査区内にある 1.2ha コアプロット内では,
これらの数値 (263 観測点)
がほとんど 10% 未満なんである.
そういうものなんだろうか.
光量データあつかうのはこれが初めてなんで,
ちょっと見当つかん.
- 思ったよりも面倒になりそう,
と理解できたんで,
この仕事は放り出して風呂に入る.
その後,
晩飯の準備.
晩飯.
- 今日の朗読
``Analytical Population Dynamics'' (Royama, 1992)
PartII Analysis of classic cases
Chapter 6 Snowshoe hare demography
- 6.9 Effect of resource depletion
on hare population dynamics
- 6.9.1 Effect of starvation
- 6.9.2 Effect
of lagged density-dependent natatility
- 6.10 Inter-regional synchrony
of the population cycles
- これで第 6 章ウサギの円舞はおしまい.
第 6.8 節でやっぱウサギ死亡といえば捕食でしょう,
と強調しておきながらその他の要因もまた
くわしく検討してしまうのが,
この本のスタイルである.
ふたつある偏執的ウサギ追跡プロジェクトにおいて,
Yukon 研究ではそれほどでもないが,
Rochester 研究においては冬期飢餓を
重視しているのである.
生態学は詳しく調べれば調べるほどわからなくなる,
というマーフィの法則どーり,
後者の研究においては
「腹ぺこウサギは天敵に捕まりやすいんだ」
などといってネコの食べ残しとワナ捕獲ウサギの
肝臓なんかを生理学的に解析したりするもんだから,
このあたりは私の森林動態モデリング同様,
なんだかわからない死亡モデルになりつつある.
しかし繁殖に関しては,
食の欠乏はそれにも影響与えるだろうが,
ウサギサイクルにはそんなに影響与えんだろう,
重要なのはあくまでも死亡≒食う食われる相互作用,
というのは著者のゆずらぬところである.
たしかに新規加入がふらついても
集団動態にはそれほど顕著な影響ないかもしれぬ
(何しろ対数スケイルで振動するんだから).
最後に東西に長い北米大陸内で見られる
ホ乳類密度 10 年振動位相の同期に関しては,
Moran なる人物のリクツ (1953) で
説明できてるじゃない,
ということである.
すなわち,
どの個体群でも動態パラメーター
だいたい同じだろうから,
すっごく寒い冬なんかがいっぺんあれば,
集団動態がリセットされてしばらくは
同期してるみたいに動くんだい,
という主張.
まぁ,
なんというか.
- 今日の食卓
- 朝 (1320):
蕎麦を茹でて食べた.
- 昼 (1730):
パンケイキ焼く.
コーヒー.
- 晩 (2230):
米 0.7 合.
ハクサイ・ニンジン・タマネギ・
サヤインゲン・干しシイタケの
八宝菜風.
とはいえ,
例の中華とりがらスープの素で
味付けしたココロザシ低い料理であるが.