ぎょーむ日誌 2000-09-01
2000 年 09 月 01 日 (金)
- 0630 起床.
眠い.
4 時間ぐらいは寝たけど.
- あ,
飯を炊いてなかった.
シャワー.
体重 69.6 Kg.
やっぱ,
朝はこんなもんだなあ.
朝飯・弁当作り.
朝飯.
- 広島行き飛行機は 1005 発.
よゆーある.
しょうがないんで
会議の予習にとりくむ.
空港まで 20 分ちょっと.
何時ごろに出ようかな.
- 0831 自宅発.
雨.
そんなに急いでないんで
普通しか止まらない最寄りの駅へ.
0835 京急大森町着.
普通出たばかり.
10 分以上待たねばならない.
羽田まで 360 円.
いつも東京モノレイル乗ってるのに
空港にいくときは乗らない私.
0847 同発.
-
(9 月 2 日記:
ここから下の部分が消失したんで,
記憶だけによる修復を試みる.
後述するように昨晩
手帳も無くしてしまったから.
つまり内容はいつもにもまして不正確である)
- 0850 京急蒲田.
羽田行きに乗り換え.
0851 同発.
0904 羽田空港着.
でぢかめをポケットにつっこんだままだったんで,
金属検知機にひっかかかる.
- 広島行きは 35 番という
地階にあるゲイトからバスに乗って搭乗する.
メイルダウンロードして,
ThinkPad 560E はシャットダウン.
APM の具合がよろしくないもんで.
- 0945 搭乗開始.
と思ったら改札機が二台同時にジャミング.
5 分ほど待たされる.
バスで乗機まで.
全日空の便,
Boeing 777-200.
[777]
トリプルセヴン.Boeing
の新鋭旅客機.古くさい
「ジャンボ」などとは一
線を画した設計.
- 1015 離陸.
各座席に液晶ディスプレイとゲイムパッドある.
しかし
安全説明のとき以外はまったく動作しない.
なんのためについてるんだ.
機内でもひたすらに資料を読み続ける.
1100 岡山上空通過.
1120 広島空港着.
1152 同発.
バスで最寄りの駅まで向かう.
380 円.
1205 JR 白市着.
西条まで 190 円.
1208 同発.
1220 JR 西条着.
- ファクシミリで送ってもらったバス時刻表によると
広島テクノプラザ行きのバスは 1228.
あ,
これだな.
広島大学行き.
- 30 分後,
まったく無意味な広島大学一周ツアー
280 円を終了.
バスを間違えたのである.
親切な運転手さんに教えてもらって,
法務局前で降りて市役所近くの
西条朝日町バス停に走る.
1304 「呉行き」のバスがくる.
これに乗らなければならない.
雨が激しくなる.
1313 広島テクノプラザ着.
一階第一会議室に.
池田さん・小林さんにご挨拶.
- いそいで持参の弁当食べる.
長野県から井田さんが来る.
井田さんはさきごろめでたく
信州大の志賀高原自然教育研究施設に
就職された.
ただし今は学生実習シーズンでたいへん,
とのこと.
- 1335 会議始まる.
科学技術振興事業団
大気汚染による森林衰退
研究プロジェクト.
私はモデル屋オブザーバーで,
井田さんが植生調査請負人,
という役回り.
参加者は 10 人ほどのまったく小ぢんまりしたもの.
大学教官はプロジェクト主催者の佐久川先生だけ.
研究員の小林さん.
技術員の平川さん・中谷さん.
あとは広大で生態学の研究している
大学院生たちである.
- まずは佐久川先生と小林さんによる
プロジェクト進行ぐあいの説明.
今年度で 5 年間続いた
プロジェクトも終了するのである.
で,
いまごろモデル屋と植生調査.
- 一時間ほどの手際よいブリーフィングで
今までよりは全体像を把握できるようになる
……
専門家はそれぞれ思考のクセがあり,
与えられた情報を自分のよく知る
「宇宙」
に配置して理解しよう,
とする習性がある.
で,
生物集団の挙動を重視する生態学モデル屋として
提示された材料を
自分の「宇宙」に並べてみると
……
……
なーんか中核部が欠落してるように思えてならない.
- というか不平不満だらけである.
「リモセンのデーターしかないのに,
なーにが森林衰退だ」
とか
「データーないのにモデルで『つなげて』
ごまかそうってのは無理に決まってるでしょ,
無駄無駄無駄無駄」
とか
「これだから生態学わかってない
化学屋どもは」
……
などなど
- しかしながら,
これはあまりにも生物集団動態中心な見方
なのかもしれない.
なぜ,
彼らはこのようにプロジェクトを進めてきたのか.
何がそうさせたのか.
別の「宇宙」があるのではないか.
- まずは「化学者・生態学者の対等な共同研究プロジェクト」
というお題目は無視して,
「実情は化学が主で,
生態学従にすぎない」
という解釈を当てはめてみる.
- さてそれでは,
化学屋が主導して「森林衰退」とやらを
研究するなら,
どういう「教義」に従うのだろう.
わからない.
わからないけど
「宇宙」の中核に
「物質と呼ばれるものがある」
という信仰がある,
と仮定してみよう.
そういう「宇宙」を頭に描きつつ
提示された材料をそこに再配置してみると
……
……
ということになりはしないか.
- すると「物質」という中心教義に近いところほど
詳しく調べられており整合性があるのに,
一方でそういう信仰とはほぼ無関係に
存在する概念である
「生物個体・集団」なんぞ
(この「宇宙」にあって)
は
ケガれたものということになり,
そこに無秩序と混沌ばかりがうずまいているのは
当然のことなのかもしれない.
世界の果てなのである.
- よーし,
これで「違った宇宙」については
わかった気分になったことにして
……
生態学モデル屋たる私はどうしたら良いのか ?
「辺境」にまったく別の秩序を与えて
独立した「王国」でもうちたてろ,
か ?
とんでもない.
それは誰にとっても利益にならない行為だ.
- それよりもこれらのケガれ概念のそれぞれが
宇宙の中心教義と
まったくつながりがないわけではない,
と示すかすかな痕跡らしきモノを示してみせれば
十分ではなかろーか.
「辺境」どうしの連携など
考えるだけ無駄である.
- ……
と独善的発想転換に成功したような
錯覚の境地に到達できたので,
あとはかなりエラそうにその路線にそって
あれこれと発言してみる.
- 1650 会議終了.
具体的には何も決まらなかったけど,
「辺境」概念は
それぞれにデーターを整備して中心教義とは
「まるで無関係,というわけでもない」
相関を示す方向で話にはなった.
- 帰りの飛行機出発まで時間あるので,
植生調査地を見回る井田さんたちに同行して
西条周辺のアカマツ林を車で見て回る.
- 1910 「森林衰退研究」プロジェクトの
研究員の小林さん,
技術員の平川さん・中谷さん,
広大院生の里村さんと
かつ富
というとんかつ屋で晩飯.
かつを注文すると
小さなすり鉢に入ったゴマとすりこぎが
配付される
(上のリンク先にある写真参照してください).
それぞれにごりごりとゴマをすり,
ソースとあわせてゴマソースを作るのである.
私などは珍しくて楽しめたけど,
他の皆様には
ちと評判がよろしくないようである.
「なーんか実験やってるみたいでイヤなんだよね」
「乳鉢で葉っぱをすりつぶしてるみたいな」
「どうして食事に来てまでこんなことを」
……
- 1950 同発.
ちょっと時間が無くなったので,
申しわけないことに小林さんの車で
広島空港まで送っていただく.
あまつさえ中国自動車道の料金 450 円まで
持っていただく
(10000 円札しか無かったんですよね).
私は恩知らずなんで
こういうことをすぐに忘れてしまうんで,
ここに書いておく次第である.
- 2030 空港着.
小林さんに御礼もうしあげて
すぐに搭乗口に向かう.
ぎりぎり間に合うな.
2035 搭乗.
帰りも全日空のトリプルセヴン.
2040 タクシング開始.
2045 夜空に離陸.
往路は読んでるヒマなかった
「翼の王国」
に目を通す.
- 2155 羽田着.
2206 京急羽田発.
あ,
手帳を機内に忘れてきたみたい.
どうして今日はどじな失敗ばかりなんだろうね.
いやはや.
ぜつぼー.
2220 京急平和島着.
2235 帰宅.
最後にどっと疲れてしまった.
- 今日の食卓
- 朝 (0650):
ピーマン・タマネギ・ナスの炒めもの.
- 昼 (1320):
広島テクノプラザの第一会議室で
会議始まる前にあわてて
持参の弁当を食べる.
ピーマン・タマネギ・ナスの炒めもの.
サーモスの水出しコーヒー.
- 晩 (1910):
かつ富
のロースかつ (小) 定食.
1080 円.