ぎょーむ日誌 2000-04-11
2000 年 04 月 11 日 (火)
- 【一言近況】
学会 (大会) 準備で緊張を持続する体力と
集中力を使い切ってしまったんで,
4 月上旬は小さい仕事を
片付けたり片付けられなかったり,
着手したり着手できなかったりしたまま
すぎていってしまいました.
(20000411)
- 0820 起床.
曇り.
- 1140 自宅発.
1209 JR 琴似駅発.
1220 研究室着.
- どーにも仕事はかどらん.
- 牧さんの使ってる <蒼龍> のファイルシステムに
異常が生じたようなので,
reboot という手抜き処理で修復を試みる.
e2fsck があっさりと直してくれた.
原因はやはり IBM の 13 GB ハードディスクか.
それとも Dual Pentium III 対応の
カーネルか.
- 甲山さんがまたアヤしげなモデリング話を持ち込んで来る.
タイプとしてはかなり現実ばなれした抽象化思考を
要求されるやつだ.
- とはいえ,
生態学者たち言うところの「現実」
すなわち連中が自分の手で測定したデーターセット
との
対応がついていなくてはならない.
たしかに
私むきの問題なのかもしれない.
抽象化されてるように見えて
じつは異様に特殊化された数理モデルを取り扱い,
「汚れた数値」
を相手にしつつも
「汚れかた」の一般性を探求してるのだから.
- さて,
その甲山問題というのは,
じっさいには離散分布しているものを
頭のなかで連続分布に変換して
考えなければならない.
このような変換には「意味」はない.
では何のための変換なのか.
ある指標を計算するためだけの操作なのである.
そのような (やはりあまり意味のない)
指標が計算されると
何かわかったような
気分になれる人たちが現存しているようなのである.
林学的発想というかお役所的発想とでもいうべき
なのかもしれない.
ある種の規格化を実現するためだけに
「意味」
というものをはぎとった計算体系.
うん,
これが悪いと言ってるわけではない.
- そもそも,
この仕事に関しては私はモデリング & 計算補助という
ぐらいの役割なので,
上のような手くだの是非については考える必要ない.
- ついでに言えば,
実務上もたいした面倒にはならない.
なぜならば,
観念論的モデルと「現実」とのすりあわせに関しては,
2 月に開発した (なかなかの汎用性を付与している)
推定プログラムがあるのだから.
- たまにはこういう
あからさまに現実ばなれした問題を考えるのも
頭の柔軟体操にはなる.
私の頭はまだ「柔らかい」とわかって安心した.
- 誰にでも
「それはウソでしょう」
と指摘できるほどの虚構を,
記号と演算で固められた
難攻不落の妄想の城砦として構築していく.
まったく役たたずに見えて,
ひねくれたものを愛する趣味を有する
製作者と鑑賞者には娯楽を提供しうる.
こういう発想は,
メリケン人どもの好むディベイトなるものと同じかな.
- しかし世の中の人々の多くは「マジメ」すぎるので,
このようにして真顔の冗談で構築された妄想体系を
「真実だ」
と錯覚してしまうのである.
やれやれ.
- 世の中の生態学モデル屋の多くは
この種の問題を取り扱っているはずなのである
(本人たちには明確な自覚がないんだろうけど).
ただし,
妄想で固めた城壁において
積極的な防戦に努めず,
ひたすら閉じこもることで難を逃れる.
あるいは関わりあいにならぬようにやりすごす.
城砦というより僧院かな.
生臭坊主が多いようだけど.
- 浦口さんが会議室で大学院生相手の理髪店を開業している.
まことに多芸多才なひとである.
客はかとーさん.
今日すでに二人目の客とのこと.
- 1940 研究室発.
今日は雨もふってないので自転車で帰る.
2100 帰宅.
- 今日の食卓
- 朝 (0920):
タマネギとシイタケの炒めもの.
- 昼 (1110):
朝と同じ.
- 晩 (2200):
キャベツと油あげの味噌汁.
キャベツ半個を投入したので,
なべはほとんどキャベツで埋めつくされた.