ぎょーむ日誌 2000-01-27
2000 年 01 月 27 日 (木)
- 1130 起床.晴れ.
うう.
- 1215 自宅発.
快晴.
途中のセイコーマートで電話代支払う.
1253 JR 琴似駅発.
今日も列車の運行が遅れている.
1305 研究室着.
- かとーさんが甲山さんの PowerMac9600/233 に
大容量 SCSI 内蔵ハードディスクを取り付けている.
LinuxPPC 化するそうだ.
これはかとー大先生ごとき熟達した魔術師ならざれば
立ち入ることすらかなわぬ暗黒世界なのである.
しばらく作業を見学させていただいたあと,
凡人たる私は査読報告作成などといった
日常ぎょーむに復帰する.
- 中野繁さんが来ていて,
「ふたつの成長曲線が有意に異なるというための
統計的手法は?」
とのご質問なので,
最尤法と尤度比検定でよいでしょうと答える
(AIC のほうが良かったか?).
「最尤法使える統計ソフトウェアは?」
「ありません.
しかし生態研センターならモデル屋なんて
いくらでも転がってるでしょうから,
そいつらに作らせればよいです」
「モデル屋なら誰でも簡単に作れる?」
「ええ,もちろん」.
最後はちょっとウソだよーん.
- 露崎さんから電話で「拡張子 .cdr って何?」
と御下問なので,
ネットで調べてみると CorelDraw と判明.
「そんなアプリケイション持ってない」.
さうですか.
- 1655 査読報告作成ようやく終了.
けっこう,ちくちくコメントだぞ.
著者たちがどう対応するか,
お手並み拝見.
恨むんなら私なんかに査読依頼した人たちへどーぞ.
計算・文法・スペルの
とりぷるちぇっくしかやらない従順なやつに
回しておけば
すぐに掲載できたのにね.
- 1700 怪しげな大学院生たち主催の闇セミナーとやらに
顔出してみる.
今日は農学部演習林の大学院生で
ネズミの研究やってる大西さんの担当.
MHC と male choice の話で,
ああ,
久しぶりの sexual selection 話を聞いた.
- 私は樹木や森林のシミュレイターばかり作ってるような
やつと思われているが,
九大にいたころは
あの大著 ``Sexual Selection'' の
輪読会などにも参加していたのである.
- ヒトやマウスの場合,
免疫系のMHC
(ヒトの場合は HLA と呼ばれるけど同じような遺伝子)
が
臭いを発する機構 (なんだこりゃ) と何らかの形で
相関しているらしい.
そこでメスは
その臭いを手がかりに自分とは異なる対立遺伝子で
構成されている MHC をもつオスを選んでいる,
というのである.
- ヒトの場合,
メスの選好性を調べるのは難しいんだけど,
巧妙というかけったいな実験もある.
まず男子学生数十人の集団に
T シャツを二日間着用してもらう.
つぎに女子学生数十人に
その体臭しみこんだシャツの臭いをかいでもらい (!),
どの臭いが好きか回答してもらう,
という研究があるそーだ.
結果は (再現性に疑問もたれてるそうだが),
女子学生たちは自分とは異なる MHC タイプの
男子学生が着用していた臭いを好む
という傾向があったそうだ.
話には続きがあり,
実験群としてべつの女子学生集団にも同様のことを
行うんだけど,
彼女らには避妊薬を事前に飲んでもらう.
避妊薬というのはホルモン系に作用することで,
あたかも服用者が現在妊娠中であるかのように
体をだましているのである
(その結果,
えーと詳細わすれたけど避妊が可能になる).
でそのように体の内部状態が異なっている女性は,
今度は自分と同じタイプの MHC が発する臭いを
好んでいそうだ,
ということらしい.
解釈はいろいろと可能であろう.
ともあれ選好性とは不思議なものである.
- 1820 ごろ終わる.
朝からあまりまともなもの食ってないので
腹が減った.
家に帰って飯を食うことに.
1840 研究室発.
1905 JR 札幌駅発.
腹減ってふらふらするんだけど
(あ,これは健康になった証拠だなぁ),
本屋・古本屋についつい寄り道してしまう.
2010 帰宅.
- 今日の食卓
- 朝 (1145):
ビスケット 3 枚.
コーヒー.
- 昼 (1500):
お茶部屋でお茶を飲む.
- 晩 (2120):
ダイコン・ニンジン・シイタケの味噌汁.
鍋に水を入れ,
干しシイタケと煮干しをつけて
学校に行く.
帰ってくるころには
シイタケが戻っているので,
いったん取り出し切り刻んで返す.
鍋を火にかけながら,
ダイコンとニンジンを拍子木
(というには太いが)
に切って追加.
最後に細切りにしたアブラアゲも.
飯は小鍋で二合ほど炊き,
半分ほど食べた.