ぎょーむ日誌 2000-01-13
2000 年 01 月 13 日 (木)
- 0910 起床.
今日も雪.
締め切りすぎるとますますノンビリしてしまう
……
などと書いて昨日の「ぎょーむ日誌」を
見るとやはり昨日もノンビリしている.
- 1105 自宅発.
1137 JR 琴似発.
今日も列車は遅れ気味.
1155 研究室着.
- 「昨日帰ったのって夜中 3 時ごろなんですけどー,
北大通りの郵便局そばに電話ボックスありますよね」
「ああ,あるある」
「そばにふつーの乗用車が止められてて,
その電話ボックスのまわりはきれいに除雪されてて,
中でおじーちゃんが一生懸命ガラス磨いてたんですよね.
作業服とか着てる人じゃあないんですよ」
「へぇー」
「で,あたし見て『あ,見つかった』ってカンジで
びっくりしてたみたいで」
「……うーん,
『夜中にこっそり善いことやる秘密老人結社』
の構成員だったのかなぁ」
- 昨日引き受けた査読の論文原稿がもう届く.
ゆーびんじゃない方法で
ここまで送られてきたってことですね.
ぱらぱらっと見る.
前回よりはマシか.
しかし,
さっそくしょーもないアラ (内在的な矛盾)
を見つける.
職業的虚言家であるモデル屋としては
学術研究と称してウソを構築するのは
大いにけっこーなことだと思う.
だけど
ウソをつくなら
簡単に破綻させちゃ
ダメだ.
つまり
そんなのは手抜きなウソということだ.
ココロがこもっていない.
まぁ,
論文著者の多くは
そういう上っ面だけの手抜きウソでもって
どんな読者も喜んで積極的にだまされてくれるはず
と信じているみたいだけどね.
なれ合いでやってるのか.
あるいは著者も
すでに自分自身にだまされてしまっているのか.
- 査読期間は三週間以内というしごくのんびりしたものなので,
とりあえず後回しにする.
ちゃんとやるには
いちおう計算なども点検しなければならないから.
- 生協の外売に液晶プロジェクターについてのメイル送る.
あ,納期を聞くのを忘れてた.
- ほか数ヵ所にメイル連絡が続く.
- 昼飯を食いにお茶部屋にいくと,
<赤城> を教材に牧先生が
西村さんに Perl プログラミングを教授していた.
ということは,
プログラマーの数が
いよいよ指数関数的に増加し始めるのかな.
- 昼飯のタラコスパゲッティを食べたあと,
「三ヶ日 (みっかび) みかん」
をいただく.
おいしいみかんを追及する静岡県人である
牧さんのおみやげ.
たしかに私がそこらのスーパーで買ってるようなのとは
味の濃さが違う.
- 三ヶ日みかんが入ってる箱は 15 kg.
重くて持ち上げるのたいへん.
「久保さんて,
一年ちょっと前まではその重さを身につけてたんですね」
- 1700 大学院生主催の
「闇セミナー」なる集まりに
無理やり参加させられる.
生態学の概念について紹介するという趣旨らしいが,
毎回毎回みごとなまでに
キワモノ文献が
どこからともなく見つけられては紹介される.
今回は meta-analysis.
担当は苫小牧演習林の岸さん.
紹介者じしんにも
まったくわからない
概念・方法・実例の数々の前に
参加者一同首をかしげるばかり.
いくつか文献を参照したりしながら,
どーも
こいつらの属する
「分散分析マフィア」
「パラメトリック憂国騎士団」
とでもいうような
秘密結社があるのではないのか
(それにしても今日は秘密結社が多いな)
とか,
meta-analyst たちは極めて不純でいかがわしい動機で
このような研究をやっているに違いない,
とか
やくたいもないこと言い合って
2 時間ほどで終了.
- 他研究室所属大学院生に擬態している
当講座専属料理人がお茶部屋に来ている.
「久保さん,何か食べたいものありますか?」
「ローストビーフ」
「うーん,ローストビーフか……うーん」
横にいた角谷さんの解説によると,
かの擬態料理人は面倒な料理ほど
意気に感じるものがあるらしい.
「ローストビーフ……久保さん,
ホントに作ったら食いますか」
「ヨークシャープディングもついてなきゃ食べない」
「ヨークシャープディングか……うーん」
……
- 2040 研究室発.
2105 JR 札幌駅発.
閉店まぎわの
札幌フードセンター琴似店で
野菜などをたくさん調達.
2230 帰宅.
わたしの場合,
腹がへってると帰宅するのに時間がかかる.
すぐに休みたくなるので
途中で本屋などへの寄り道頻度が上昇し,
「ああ,おなか減ってふらふらするなぁ」
と本棚のまわりにトラップされてしまうからである.
- ということで,
今日はたくさん買った野菜を使った
味噌汁などを作る気力すらなく,
まずは小鍋で飯を炊き,
それができれば安直に野菜炒めなど作って
晩飯としたのである.
- 「ぎょーむ日誌」アップデイト用コマンドを
scp を使ったものに書き換える.
これで学校にいるときでも
家からでも同じようにやればよい.
- 「今日の食卓」を書いてから,
わが目を疑い驚愕する.
見よ!
なんとまぁ,
ふつーっぽい今日の献立一覧を!
これで
「いつも流動食ばっかり」
とは言わせないぞ.
- 今日の食卓
- 朝 (0945):
パンケイキ.
以前に炊いた飯も昨夜なくなったので,
どうしようかと棚を物色してるうちに
400 g 88円 のちょー安売りだった
パンケイキの粉を発見.
そのうち半分をミルクでとき,
フライパンで弱火で焼き上げた.
待ち時間けっこう長い.
200 g はけっこうおなかふくれる.
- 昼 (1500):
タラコスパゲッティ.
研究室のお茶部屋で作る.
タラコは牧さんのおみやげで,
これに醤油・みりん・トウガラシを
それぞれ少々くわえ,
さらにお茶部屋の植木鉢のパセリを
(栽培者・浦口さんの勅許をいただいた後に)
何本かつんで刻んで投入.
ゆで上がった麺にソースをまぜこむと,
なかなか
おいしいタラコスパゲッティになった.
- 晩 (2300):
キムチ味野菜炒め.
刻んだニンニクを油で炒め,
そこに切った
シイタケ・タマネギ・ホウレンソウ
を入れる.
塩・胡椒を少々くわえ
火が通ったらキムチの素
(つまりトウガラシその他野菜の
韓国ふうペイストですね)
を大さじ 1 投入,
よくまぜる.
なかなか辛かったので
大さじ 1 はちょっと大目に
入れすぎたということなんでしょう.
タマネギが真っ赤に染まるほどだったしね
(まぁ,色がついたのはパプリカのせい
なんだけど).
しかしこのキムチの素なるもの
なかなかうまい.
ふたつ買ってきたので,
ひとつは研究室のお茶部屋に置くことに.