KuboLog 2006-08-13

2006 年 08 月 13 日 (日)

0840 起床．朝飯．コーヒー．

昨日とどいた交換用便座をとりかえるついでに，トイレ・浴室掃除．ここだけの秘密であるが，すご―――くひさしぶりである．

それでも，まあたいていはざっと洗えば問題ないわけだが …… やっかいなのは便器内壁にびっしりとはりつき「結晶化」してるかのようにみえる汚れだ．ブラシなどでは何の効果もなく，割り箸 (あとで再利用などしてません，為念) で側方から加圧すると「剥離」する．私はこいつに見おぼえがある …… たぶん炭酸カルシウム …… あとで検索してみたら，炭酸カルシウムよりリン酸カルシウムのほうが主成分，とのこと．

なんで化学にヨワい私が「炭酸カルシウムだ」と見当がついたかといえば，じつは北大の「飲料水」は地下水でカルシウムが多分に含まれていて，それがためにお茶部屋のヤカン内壁なんかには炭酸カルシウム白くびっしりと成層しているのを毎日のように観察しているからである …… ということで，「北大の水」は飲まないというヒトも少なからずいる．まあ，たしかに …… 私は気にせず飲んでて特に問題ないけど，腎臓結石できやすいヒトだったら飲まないほうがよいだろう．

というか，北大の水のんでたらカルシウム rich な尿になって，それが自宅のトイレの便器の内壁に …… というハナシだったらイヤだな．ぢつにイヤなかんぢだ．

さて便器カルシウム壁除去問題だが …… 物理的にはがすか化学的に溶かすか，だな．トイレ掃除用の酸 (サンポールとか?) もってないので，まずは物理的な方法を試みることにする．割り箸とかではまるでチカラ不足でステンレス小パイプ (取り外した破損便座の軸棒) ぐらいの強度がないと通用しない．かなりの労力必要．しかも便器内側にキズがつくので，あまりよろしくないかんぢだ (おそらく次の結晶形成の起点になってしまうだろうから)．キズを平滑化するクレンザー (研磨剤) とか持ってないし …… ええ，ええ私でも歯みがきペイストなら持ってますけど，こういうのって近ごろは「研磨剤少なめ」がウリなんじゃないですかね．

これまたあとでネット上の掃除サイトとか見ると …… なるほど，耐水サンドペイパー 1000 番で削りとって，あとから 1500 番でなめらかにしあげる，と．これはうまい手口だな．まあ，しあげ工程は粉末クレンザーでもいいんだろうけど．

ということで，ややハンパながら作業終了．昼飯．

1400 自宅発．晴．北 9 の Homac でいろいろと買いもの． 1540 研究室着．

Homac で「つい」買ってしまった LOAS USB マルチカード reader/writer (CRW-11M21) に苦闘する．これは CF, SD, Smart Media, Memory stick その他あれこれが認識できます，というシロモノなんだが例によって例のごとく Linux という異端 OS 上では苦闘させられるのである．

ネット上でいろいろ調べてわかった．解決策 1: CONFIG_SCSI_MULTI_LUN = y としてカーネル (OS 中核部，私が使っているのは 2.4.31) を作りなおせばよい． @IT にも解説ある．実際，私もやってしまった．カーネル本体だけでなくカーネルモジュールも作りなおす必要がある．たしかに認識はする．

しかし解決策 1 はあまりおススめではない (が後述するように必要条件である可能性がある)．カーネル再構築なんかやらなくたって同じように動作させることができるからだ …… と書いてからよく考えてみると，どうもこれは自信がない．というのも，カーネル本体は CONFIG_SCSI_MULTI_LUN が設定されてなくてもよいが， kernel module である scsi_mod は CONFIG_SCSI_MULTI_LUN = y 条件のもとでコンパイルされたやつじゃないとダメ? よくわからない．

解決策 2: /etc/modules.conf に options scsi_mod max_scsi_luns=2 などと設定する．

前後の流れとはまったく無関係ながら，現在の自分の /etc/modules.conf の重要な部分をメモしとく (backup):

alias parport_lowlevel parport_pc
alias scsi_hostadapter usb-storage
alias eth0 e100
#alias ath0 ath_pci
options scsi_mod max_scsi_luns=2

ここで options scsi_mod max_scsi_luns=8 とか設定しけば CONFIG_SCSI_MULTI_LUN が設定されてないカーネルであっても， scsi_mod が (ニセ) SCSI ポートを順番にまわって点検してくれる (かどうかよくわからない; 上記 scsi_mod コンパイルに関する注意も参照)．

options scsi_mod max_scsi_luns=2 はどういうカーネルであっても設定したほうがよいのかもしれぬ．というのも「scsi_mod による巡回点検」にえらく時間かかるからだ．私が買ったリーダーの場合だと /dev/sd[a-d] の 4 個のポートが認識される．これに SD カードだけ入れて USB ソケットを接続すると …… どのポートが使われてる/使われてないをチェックしていくのだけど，「使われてない」とタイムアウトするのにえらく時間がかかる．

ということで，このカードリーダの場合，

/dev/sda: CF カード
/dev/sdb1: SD カード

が割り付けられてしまってこれは動かせない．もし SD カードだけさしこんだリーダーをさしこんで， mount させてみると，まず /dev/sda の CF カードの有無をのんびりと点検するので …… なんとマウントするのに 168 秒もかかる．

この悪しき事態を回避する策は …… そう，下の写真のごとく，必要もないのに CF カードもさしこんで認識させればよい．この場合だと mount に必要な時間はわずか 0.6 秒であった．

[カードリーダ]

左が CF カード (ここしばらくぜんぜん使ってない)，そして右の青いのがでぢかめ用 SD カード．捕捉しとくと options scsi_mod max_scsi_luns=2 と 2 と限定してるのは scsi_mod が /dev/sdc だの /dev/sdd だのを点検しはじめると，これまた mount するのに時間がかかるからである．

かくして，私はネット上の利他的な Linux 情報提供者たちの助力をえて，「Linux のことなんか何も考えてない USB 周辺機器」のひとつがまた Linux の軍門にくだりわれわれは勝利をおさめた!

…… と言いたいところだが，ぬぐいがたい敗北感がある．でぢかめ SD メモリカードを認識させるだけのために，わざわざ必要もない CF カードをリーダにさしこまねばならぬ，といった不合理きわまりない行動を取らねばならぬところに追い込まれてしまったのは，なんとも絶望的にマヌケな気がする．これはひょっとすると，戦闘には勝利したけれど戦争には負けている状況ではあるまいか?

まあ，しばらくは「意味なし」 CF カードさしっぱなしで使ってみるけど …… そのうちイヤになって大学院生とかに放出するかもしれぬ．そもそも SD 専用 USB リーダーが買えば，ここまで苦闘することもなかったわけだよな．いやはや．脱力

ということで，本日は仕事ススまず． 2040 研究室発． 2100 帰宅．体重 74.8kg．なンか重いんですけど …… 晩飯．

[今日の運動]

そして本日もうんどう休養日

[今日の食卓]

朝 (0830): 米麦 0.6 合．ニラ・ブナシメジ・豆腐の卵とじ．
昼 (1210): 明太子スパゲッティー．
晩 (2250): 米麦 0.8 合．ダイコン・コンニャク・ワカメ・サケの味噌汁．

ぎょーむ日誌 2006-08-13

2006 年 08 月 13 日 (日)