ぎょーむ日誌 2006-07-16

2006 年 07 月 16 日 (日)

• 0700 起床． 朝飯． コーヒー． 0905 自宅発． 曇． 0920 研究室着．
• web server 機の /dev/hda* が不調ぎみなので reboot して e2fsck． 今回は 20 分もかからずに作業終了． とはいえ， やっぱり買い替えないといかんのでしょうなあ．
• アカマツ原稿とかチェックするべきなんだろうけど， 現時点でまたひねくりまわしてもしょうがない気がする． かわりに今まで紙の上でひねくりまわしてた 母子里林冠モデルの光計算の数式を LaTeX 原稿に書いてみる …… 中核部は数式 3 つで書けてしまった． むろん図や文章による説明つけないと意味不明なわけだが． ここまで抽象化できてしまうとは．
• そのぶん図はかなり補強する必要ありそう， ということで POV-Ray + Tgif で図をつくりなおしてみる． ハコと光回廊と葉群とセンサー．

• 1300 すぎ， ときならぬ雷雨． そして 「ふとんがーっ」 と叫びながら廊下をイカズチのごとく疾走していく大学院生．

[北大上空に局所的雷雲?]

朝日新聞天気ペイジの レーダー 観測図の引用． なんか道央では北大上空だけ「強い」雨雲 (赤点) が発生してるように見えるね． そして地環研の大気・海洋なヒトたちは， このスケイルで発生する現象が予報可能である， と信じているのだろうか? かぎりなく「現象論的モデル化」していくと思うが．

• 札幌市もそのうち東京都心のごとく， 都市熱による極度に集中した豪雷雨が発生したりするのかしらん．
• 雨は 30 分もしないうちにあがった． 昼飯調達にでる． 研究室にもどって昼飯．
• 金曜日に日浦さんにおあいしたんで， 「そういや母子里林冠モデリングに関して， 引用しろよという圧力を感じさせつつ 苫小牧の林冠構造研究について教えていただいたなあ」 (はい， ちゃんと今年の 3/3 に メモ してあります)， と思いだした． その福島・日浦・田辺論文ってどういうぢゃーなるに掲載されてたんだっけ …… と調べてみると， ふーむ Agricultural and Forest Meteorology か．
• で， その掲載論文とかいろいろ調べてみたんだけど …… ここって案外， この母子里林冠モデルむきかも． たとえば， 昨年掲載された

  Giuliani R, E Magnanini, F Nerozzi,E Muzzi and H Sinoquet. 2005. Canopy probabilistic reconstruction inferred from Monte Carlo point-intercept leaf sampling. Agricultural and Forest Meteorology 128:17-32. (url)

  という Italy & France なるラテンなヒトたち (よく見ると Magnanini 氏とかいるぢゃん) による共同研究なんかはかなり近そうに見える． いやー， 私以外にもこういう方向で考えるヒトたちっているんだ． 驚いた．
• 読んでみるとちょっといかがわしい論文なんだが …… つまりやっていることは， point grid 法みたいなこと (ただしサンプリングは grid ではなく x-y 平面上のランダムな点) で得られた標本を
  1. Monte Carlo (つまり乱数つかった) 樹冠再構築
  2. Adaptive kernel 法つかった再構築
  やってみて， 元データをどれだけ復元できたか， というもの．
• 2. の Adaptive kernel 法はいわば三次元「補間」みたいなもののよーで (こちらのほうがうまく「再現」できてるみたいだ) …… で， 1. の Monte Carlo 法は MCMC ではなく， 空間内の任意の点を選んでそこから最寄りの標本点に 「似てる」 方角の葉を生成するというもののよーで． このへんは MCMC 的に改善できそう ……
• これだったら母子里 Gibbs 林冠モデルが改良モノとしてとおりそうだな． ラテン論文のほうは樹高 2m ちょいの樹木の全葉っぱを 三次元デジタイザー位置-角度測定 & 葉面積測定， を元データにしてるところに根性はいってるわけだが (つまり上記の方法を試すためにこういうデータをとった)． まあ母子里研究も「気合い」ではいささかも負けておらず， 「三次元あかるさ分布データ」 という小林さん・加藤さんのデータあるわけだが．

[三次元あかるさ分布]

6.6m (長辺) × 3.3m (短辺) × 7.8m (高さ) の「ハコ」内で測定されたもの． 左の写真は光センサーアレイで林床ちかくの光分布を計測している 農環研の西村さん (この測定システムの開発者)．

• 1910 研究室発． 1930 帰宅． 晩飯．
• [今日の運動]
  • 腹筋運動 30 × 3 回． 腕立ふせ 5 × 3 回．
• [今日の食卓]
  • 朝 (0730): 米麦 0.6 合． ネギ・シイタケ・ブナシメジ・豆腐のカレー．
  • 昼 (1350): 研究室お茶部屋． サンクスでかったサンドイッチ．
  • 晩 (2030): スパゲッティーバジリコ．