ぎょーむ日誌 2003-06-01
2003 年 06 月 01 日 (日)
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0900 起床.
雨か.
朝飯.
コーヒー.
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午前中は何ゴトもなく
1200 自宅発.
雨.
1210 研究室着.
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粕谷さんメモへのコメント作成にとりくむ
……
1430 とりあえず思いついたことを列挙できたんで,
そのまま送信してみる.
ふう.
ひと休みして昼飯.
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次.
小川さん
のカテゴリカル統計学問題にとりくむべく,
どろなわで
Alan Agresti
の教科書をよんでみる.
この方面にはかなりうといもんで.
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このヒトの教科書としては
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カテゴリカルデータ解析入門
(2003;
原著は
An introduction to categorical data analysis, 1996)
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Categorical Data Analysis, 2nd edition
(2002)
1. の (ICDA) は自分ではもってないので,かとーさんに借りた.
2. の (CDA) は買ったんだけどまだ読んでない.
で,両者を比較してみると
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ICDA は CDA 1st edition の数式部分などを簡単にして,
例や歴史的経緯を追加したもの
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CDA 2nd edition は ICDA で追加した内容を
CDA に反映させたもの
という関係にあるようだ.
たいていのヒトにはとりあえず ICDA があれば十分だろう.
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A 棟 8F にはなぜかソファ
(あちこちから拾われてきたもの)
が 3 脚もあるので,
それのうちひとつにひっくりかえって ICDA を読んでいく.
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なかなか良く書けている教科書
……
アタマから読んでいくと,
あのナゾにみちた分割表 (contingency table)
がどのような統計モデルを仮定しているのか,
というのがうまく説明されている.
そうそう,
こういうふうに「何がどういう確率で」
ってのを説明してくれれば理解しやすいんだよなあ.
一般的な推定方法との対応もつく.
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伝統的なる分割表を用いた検定とかは
意味不明な儀式的操作ばかりやってるように思っていた
……
Fisher の正確確率検定とか
「なんで可能な table が全て等確率で出現しうるの」
とかいうあたりがよくわかっていなかった.
じつは周辺分布の制約のもとで
「等確率で出現するような」
table についてだけ調べていたわけね.
で,
あとは
小サイズ標本における確率計算と
大サイズ標本における近似計算の対応をつけて,
と.
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カテゴリカルデータ解析の歴史について
ごく簡単に述べた最終章は必読である.
Pearson-Yule 論争,Pearson-Fisher 論争といった
もめごとの経緯を通してこの分野において何が重要なのかが
うきぼりになってくる.
大 Pearson (つまり親父のほう)
が今から 100 年ほど昔にところかまわぬ
大人げないケンカにはげんでいたのはじつに歴史的偉業だったんだなぁ
……
ケンカ売られたり恫喝されたりしたヒトたちにとっては
ひたすらにはた迷惑であったんだろうけど.
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Pearson のケンカに興味あるヒトは
統計学けんか物語
(1989, 安藤洋美, 海鳴社)
をどうぞ.
すでに絶版のようだけど.
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ようやく基本がわかったばかりではあるが今日はもう帰りますかね.
2000 研究室発.
雨.
2020 帰宅.
晩飯.
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0920):
スパゲッティー.
タマネギ・ニンニク茎・ホタテのトマトソース.
- 昼 (1440):
研究室お茶部屋.
「北欧」バゲット.
- 晩 (2150):
米麦 0.9 合.
コンブ納豆.
ネギ・ブナシメジ・豆腐・煮干の味噌汁.