ぎょーむ日誌 2001-12-18
2001 年 12 月 18 日 (火)
- 0600 起床.
眠れなかったので早起きしてしまった.
まぁ,
今日一日ぐらいはもつだろう.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
シャワー.
コーヒー.
- 0700 自宅発.
晴れ.
特急に乗って
0712 京急平和島発.
普通に乗り換えて
0735 京急上大岡発.
0750 研究所着.
- 昨晩は一文字も書き進まなかった査読報告をぢりぢりと完成させる.
0920 送信.
一件落着.
意外と手こずった.
勉強にはなったけど.
- 衛星データに関する布石メイル.
- おお,
ありがたくも
鈴木準一郎さんから都立大特別セミナーのご案内いただく
……
演者 Colin Birch?
うーむ,
どこかで聞いたような.
面識ないはずだけど.
ともあれ面白そうなのでまた金曜日に多摩川遡行してみますか.
- なんか,
独房群 DNS サーヴァーが腐ってるような気がするなぁ.
- 「ニセ」アカマツの作業に復帰しなければならないんだが
……
その前に新しいワザの動作確認.
- 先日,
とーや師匠のメイルで bash の
trap
ワザを教えていただいた.
これは,たとえば,
trap "echo '### Interrupted by Ctrl+C ###'" INT
としておくと,
Ctrl+C でその bash スクリプトの実行を止めたときに,
### Interrupted by Ctrl+C ###
なる警告文を発して終了するのである.
この部分を関数呼び出しにしてやれば,
たとえばロックファイル/テンポラリファイルの削除といった
「中断後の後始末」機能を付加できる.
- で,
ふと考えたのは,
あの無節操言語 Perl にこれと似たような機能が無いはずがない,
と思ってしらべてみたら
……
やはりありましたね.
Perl グローバル変数
%SIG
を用いるのである
(perldoc perlvar
参照).
使い方は簡単で,
たとえば,
sub interrupted {
die "### Interrupted!! ###\n";
}
$SIG{'INT'} = \&interrupted;
としておけば,
実行中に Ctrl+C を押して中断しようとすると,
関数 interrupted
が呼ばれる,
というしくみである.
- 今日は独房群では珍しいことにまっとうな会話が.
Dennis さんが特別独房
(ヒラ囚人の押し込められてる三方壁独房区画ではなく
もっと厳重な …… 特重独房?)
から看取の目を盗んで出てきて,
「こういう計算できないか」
と
……
ああ,計算発注問い合わせですな.
国際計算下請け業者としては応じないわけにはいかない.
- Journal of Geophysical Research なる雑誌に載った
Gu et al. (1999)
によると
……
完全に晴れわたった空の下では
林冠全体の光合成効率はかえってよくなくて,
少し曇ってたほうがよい,
とゆー観測結果が得られたそうな.
あと,
データとしては少し曇ってるところで散乱光の絶対量が高くなる,
と.
- つまり
……
すかっ晴れだと直達光が方向限定で入射してくるので,
日なたは光飽和で日陰はまっくら.
それに対して少しばかり曇ってると,
光源からみて陰になってる部分にも散乱光あたるもんだから,
そのへんも光合成やってくれて森林の林冠全体としては
よく光合成するようになる,
というリクツのようで.
- Dennis さんのアイデアとしては,
この著者たちの憶測を当社の
三次元モデル
のたぐいで実際に計算して示せないもんだろうか?
というもの.
Dennis さんはりもせんデータの解析をもっぱらとするヒトなんだけど,
地域ごとの「曇りがち」度を加味してその場の CO2
吸収を評価してみたい,
という動機のようで
……
- まぁ,
概念研究に耐えるだけの計算システムなら
そんなに技術的にも難しくなかろう,
ということで試製版の開発を請け負ったところで午前終了.
さーて,
どうなることやら.
- 1205 ジャージ上下に着替えて独房群内の人目につきにくい経路を選んで脱柵.
富岡公園前峰までゆっくり走って登り,
今日は本峰を登ってみる.
独房群大外回りというべきコースで帰還したんだけど,
これは幹線道路わきを 500m ほど走るのでよくない.
やはり公園内うろうろして往路の住宅街を戻ったほうがいいな.
1235 独房群帰着.
昼飯の弁当.
- NASDA 関連の秘密社団法人
ESTO
の秘密エイジェントとして一囚人をよそおって独房群内に潜入調査している
齊藤さんと秘密会談 20 分ほど.
今朝の布石メイルに素早く対応してくださったのである.
衛星データで植生を見分ける話の概要をうかがう.
なんでも近ごろでは 2m から 1m 将来的にはさらに高い解像度で
樹種の判別ができるようになりそう
(宇宙からの観測ですよ!),
ただしデータの値段はむちゃくちゃに高い
……
などなど.
ちかぢか
齊藤さんの手引きで植生専門のお仲間が独房群潜入を
試みる計画あるそうなんで,
そのときにでも技術的な問題をもう少し詰めてみよう,
となる.
- うむ.
今日は独房群内でまっとうな会話をふたつもやってしまった.
関東流刑以来初めてのことだ.
- ともかく,
どちらもすぐにかかれそうにないので,
アイデアの部分だけメモにまとめておく.
- 甲山さんから雑談とも研究うちあわせとも分からぬメイル.
くだんの全日本 2500 万ha 森林動態シミュレイションという
ホラ話がなかなか気に入っておられるようで
……
甲山さんは私などよりもよほど数理生物学的なヒトなので,
隙あらばシステムに近似計算を押し込もうとされる.
当方は
「そこは近似しなくてもいいのでは」
「シミュレイションでやったほうが安全では」
「データがあるだろうからそもそも計算などしなくてもいいのでは」
とたしなめねばならう仕儀に.
- 合間に郵便受けを見に行くと
……
かなり驚いたことに Paul Moorecraft
(悪童 Pacala 先生子分→めでたく自由の身となって Harvard)
が論文別刷をわざわざ送ってくれた.
これはアマゾン盆地の森林バイオマスを patch 齡近似 (別名: 甲山近似)
その他いろいろなワザを駆使して計算するもの
(
要旨
,
Ecological Monographs 71: 557-586).
この patch 齡近似のところで Kubo 私信
(いやはや論文出してないんで)
としてるから送ってくれたのか.
もう 4 年間ほど連絡もとってないのに律義なヒトだなぁ.
どうもどうも.
- そのへんの論文など眺めたりしてて一日が終ってしまった.
1800 研究所発.
普通に乗って
1812 京急杉田発.
特急に乗り換えて
1820 京急上大岡発.
1905 帰宅.
- うう,
今晩も仕事すすまず
……
- 今日の食卓
- 朝 (0615):
米 0.6 合.
アスパラガス・ダイコンナ・チンゲンサイ・
ピーマン・シイタケ・エノキダケ
の炒めもの.
- 昼 (1250):
弁当.
米 0.8 合.
朝と同じ.
- 晩 (1920):
米 0.8 合.
キムチ雑炊.
キムチ・切り干しダイコン・ネギ.