ぎょーむ日誌 2001-12-15
2001 年 12 月 15 日 (土)
- 1130 起床.
週末惰眠.
- 風邪気味の甲山さん
(北大教授兼任の地球ふろんちあグループ長つまり小ボス)
と週末ばての私との間でメイルやりとり.
中ボスの安岡さんが言ってるすけいるあっぷとやらが
どれぐらい可能性があるのか検討してみる.
- 日本の地面の 70% は森林で
……
総面積はおよそ 2500 万ha ということらしい.
さて,
もし仮に 1ha の森林の動態 1 ステップぶんを計算するのに
1000 分の 1 秒かかったとしよう.
すると 2500 万ha を計算するのに必要な時間は 7 時間ということになる.
まぁ,
がまんできる計算速度だ.
- これは実現可能な数値なのかどうか
……
森林 1ha 中に存在する「胸高直径 (DBH) 5cm 以上」
(このよく使われる基準には特に何か意味があるわけではない)
の樹木の個体数はだいたい 1000 ぐらいのオーダー
……
いっぽうで,
ちかごろの安物 CPU 1 個の計算能力はだいたい
GFLOPS
(ギガフロップス)
のオーダーなので,
1000 分の 1 秒のあいだに約 100 万回の浮動小数点数計算ができる.
樹木 1 個体あたりにわりあてると 1000 回の計算.
- 樹木の動態モデルはどうせかなり簡単化しなければならない
(おそらく一次元粒子モデル) ので,
1 個体 1000 回は単純に考えれば十分すぎる計算量だ.
となれば,
律速はむしろ HDD への読み書きで生じるのだろうなぁ
……
- 当代の計算機の性能から考えると,
数十万円の市販 PC (HDD 読み書きの多少速いモノ) で
2500 万ha 250 億個体の森林動態シミュレイションは作れないわけでもない,
というかんぢではあるな.
まぁ,
地球ふろんちあ中ボスと面談するたびに
「すけいるあっぷ」
「そんなの無理です」
談義を蒸しかえすのも芸がないんで,
来月提出しなければならない来年の研究計画には,
この病的な計算に関する予備的研究,
という項目でも含めておくか.
- 今日の食卓
- 朝 (1150):
餅.
どうしてもちなんだろうね.
- 昼 (1420):
ニンニク・エノキダケのスパゲッティー.
- 晩 (2030):
米 1.0 合.
ネパールカレー.
一月前に某博士より下賜された香辛料一セットが残っていたので,
土曜日なのに少し気合を出して作ってみる.
といっても,
ナス・タマネギ・ピーマン・トマトをスパイスと炒めて
少々煮るだけなんだけど.