ぎょーむ日誌 2000-10-11
2000 年 10 月 11 日 (水)
- 0750 起床.
ありゃりゃ.
目覚しの調子が悪いんだろうか.
まぁ,
間に合うだろうけど.
- えーと,
昨晩は 2230 ごろにいっぺん寝て
0030 ごろ起床.
それからまた眠れなくなって
0500 ごろにまた寝たかな.
体内時計,
どうなってるんだろうね.
- 朝飯・弁当の準備.
朝飯.
ラジオのニュース.
日本人がノーベル化学賞.
伝導性のプラスティック素材ですか.
ふーん.
コーヒー飲みつつ.
- 0815 自宅発.
晴れてるのか曇ってるのか.
うー,
眠い.
0832 東京モノレイル流通センター発.
浜松町の気温 21 ℃.
なんか気温高いな.
0850 研究所着.
- 小川モデリング ofr2000 も佳境に入りつつあり,
コードをだーっと書くことも多くなってきた.
そこで BookPC につないでる鍵盤を
OKI の
Mini Keyboard II
(MKII)
から
PFU の
Happy Hacking Keyboard
(HHK)
に取り換えてみた.
[小鍵盤二枚流]
上が OKI の MiniKeyboard II で下が
Happy Hacking Keyboard.どちらも小
さくどちらも US 配列で [Ctrl] が [A]
の左にある.えーと,上が 10K 円で
下が 30K 円 (買った当時の値段).
- BookPC に MKII つないで使っていた理由は
「トラックポイントがついてて便利だから」.
私はマウスなんかがあまり好きではないもんで.
キーボードから手を放すのが面倒なのである.
その点,
この ThinkPad ふうな MKII は良いんだけど,
いかんせん
(値段は安くはないのに)
造りがちゃちで
押し込んだキーが戻らなくなったりして,
たくさん打つと入力間違いが増える.
- MKII はひっかかりつつ入力するかんじであるのに対して,
HHK のほうはさらさらと流れるように
打鍵できてしまう.
とてもキモチいい.
申し分なし.
高級鍵盤です
(ただし値段が高い理由はこれ一台で
PC・Macintosh・Sun の 3 アーキテクチャーに
対応してるためでもある).
- マウスも持って来てつけてみたんだけど,
壊れてるらしくてちゃんと動作しない.
しょうがないんで持ち帰る予定だった
MKII のトラックポイント機能だけを活用することにした.
すなわち
HHK で打鍵し
ポインターを動かすときは MKII に手を伸ばす,
という図式である.
- ネット上でノーベル賞関係のニュースなど読む.
伝導性ポリマーの研究ってのは
すでに 20 年前のものか.
どうでもいいが
この賞って最近は老人に与えられることが
多いな.
たとえば
今回の物理学賞・医学生理学賞なんて
6 人全員 70 代だし.
化学賞も全員 60 代以上.
それを考えると利根川進なんて
比較的若いうちに受賞したわけだ.
あ,
そうか.
当時は分子生物学という学問が
若かったのだ.
- 分子生物学に限らず
科学はしだいに老化しているのである.
いろいろな意味で.
ひとつに
老人が支配する世界になるんだろう,
という気がする.
とくに
ここにいるとそう思う.
- じじい支配への
私自身の対抗策としては
「金のかからない科学者になる」
というぐらいしかないな.
モデル屋やってるのも
free のソフトウェアしか使わないのも
偶然というだけでない.
建造費だけで 72 億円の
阿房宮な計算機など使った研究など
誰がするもんか
(蛇足注:
始皇帝が造営を命じた阿房 (傍?) 宮は
阿呆の語源という俗説あり).
- ともかく金のかからない小川モデリングの続きだ.
Forest-Quadrat-Tree の結合はできたけれど,
それぞれの中身がすかすかすぎて
今のところパラメーター推定にも使えない.
えーと,
サブモデルの plugin モジュールを
読ませるようにして,
地形計算を呼び出す関数を書いて
……
- あまり進捗しないうちに午前中終わる.
腹減ったんで昼飯の弁当食べる.
- 札幌市から国民健康保険の残金納付しろ
とうい執拗な督促に屈っして支払いにいく.
1240 研究所発.
まず近くの銀行 ATM で金おろす.
つぎに大門の交差点をわたる.
まっとうなツトメ人ふうの人が
群をなしていますな.
浜松町郵便局で
また 10 分ほど待たされる.
で,
25200 円が北海道に飛んでいく
(心象的には).
これは今年の 4-5 月分である.
(この期間は札幌に住んでいたから).
1300 研究所にもどる.
- 札幌には 2 年 2ヵ月いたわけだが,
その間に国民健康保険料として
合計 60 万円近く支払ったことになる.
ま,
私の場合,
直接支払わなければならなかったんで
「たくさん取られた」
感あるわけですが.
- その間に医者にかかったのは
……
苫小牧演習林で
野外調査のお手伝いしたときに
ウルシにかぶれたんで,
地環研前の中野医院 (皮膚科)
で 10 秒の診察うけて
1 本の塗り薬チューブもらった
ぐらいなんですが.
- いや,
医者に行けば行くほどおトクです,
というモンでもありませんけどね
……
しかし,
医療費増大したら
ますますこういう負担が増えるんだろうか.
ヒトのメンテナンスには金がかかるなぁ.
- ちょっと迷ったんだけど
小川のシミュレイター系のパラメーターも
推定系の Parameters クラスを流用してみる.
こうすれば Plugin モジュールが
すっきりとする.
しかしこの Parameters クラスってのは
最尤推定に最適化してるんで,
ちょっとごてごてしてるんだよね.
たぶん将来的には
単純化した Parameters を基底とする
MLParameter クラス,
というふうに分離したほうがよさそう.
- ……
と思ったんだけど,
現状ではやはりあまりにも
最尤推定用に偏りすぎている構成だ.
改造がたいへんそう.
ちょっと
やりかたを変えよう.
- あまりカッコよいやりかたではないんだが
……
必要な値だけ並べた
vector<double> を
Parameters に提出させて,
それを太さ-高さ換算計算関数に
渡すことにする.
そうするとシミュレイター系の Tree クラスからも
同じ型の引数を使って
換算関数を呼び出すことができる.
- ただし速度は落ちる.
全 24 樹種の d-h パラメーター推定するだけで
76 秒もかかっている.
これは BookPC (Penutium III 733MHz)
で計測した値なのである.
遅すぎる.
最尤推定やってるから遅い,
というのと私のコードがへっぽこだからノロい,
というふたつの問題がある.
- ポインターで渡せば速くなるかな
……
しかし
( *parameter )[ 0 ]
みたいな書き方は見苦しいので
parameter->at( 0 )
と書こうとしたところ,
インストールした
lib_stdc++ では at() 関数が
定義されてないとわかった.
at() って標準じゃなかったのかなぁ.
- ポインター渡しにしても
同じ時間かかるか.
ということは
vector 複写の回数が減っていないな.
参照渡し ?
いやそれができない状況なんで
……
いやいや,
ちょっと待て !
もとの Parameters クラスに
vector 保持させておけば
参照渡しが可能か.
試してみよう.
- おおっ!!
計算時間が
76 秒から 34 秒に短縮された!
わーい.
えーと,
太さ-高さ換算の尤度関数に渡しているのは
Parameters と Sample なんだけど
後者はすでに参照渡しにしてるから,
ここはもう速くならないな.
参照渡しでコードもすっきりしたし.
- さーて,
Tree クラスから Plugin 関数を
読めるようにしていく.
ああ,
これでようやく
「エスティメイターとシミュレイターで
同じ dynamic loading 関数を共有する」
が実現できそうだ.
- と思ったら「小川本原稿直せ」郵便が送られて来た.
みょーに分厚い封筒.
ああ.
ちなみにこれは ofr1999 という
ヴァージョン (?) のモデルについて
紹介しているのである.
- なんか説明が足りないとか考察が足りんとか
……
さらに
他の章との関連も考察しろ,
と.
封筒が分厚いのは他の章のドラフトも
含まれているからであった.
一冊の本にするには
当然の要求とはいえ,
これを読まんといかんのか.
とほほ.
何しろ私などは一番「下流」の
シミュレイションねただからなぁ.
- しかし「科学」の小川シミュレイター解説を
書かねばならぬ段階で
良質な資料がまとめて入手できた,
とも言える.
えーと
……
「お互いの内容について,
いろいろと連絡とりあっていただけると
……」
「できれば年内にはもう一度 Springer に
……」
とゆーことは
……
「急がなくてよい」
そういうことですね.
そうに決まっています.
ええ,
そうですとも.
- ……
とういことで,
すでに
〆切が二週間後にせまった「科学」解説を優先し
(つまり
今やってる ofr2000 の作業を続行する
ということ),
「小川本」についてはそのあとでいいや
……
ってホントに大丈夫かな ?
- 帰宅可能時間まで Tree クラスから
plugin モジュール関数を使えるような
コードを作りこんでいく.
1750 研究所発.
新しい椅子を買ってからというもの
自宅で仕事するのがすごく快適になった.
ThinkPad しか使えないんで
計算力の点では難があるけれど,
それ以外では大森の我が家で仕事するほうが
よほど快適である.
1806 東京モノレイル浜松町発.
1847 帰宅.
- 晩飯食って,
ぎょーむ日誌に鍵盤話を
のんびりと書いたりする.
自宅では ThinkPad560E についてる
キーボードを打つことになる.
このサブノート PC の鍵盤,
というのが
またデキが良ろしいのである.
かなり快適で官能的.
しかもトラックポイントつき.
- 小川モデルの Tree たちに
新たな装いを付与するコードが
じりじりと
……
- 今日の食卓
- 朝 (0800):
米 0.6 合.
チンゲンサイと卵を炒めたもの.
- 昼 (1220):
弁当.
米 0.6 合.
チンゲンサイと卵を炒めたもの.
- 晩 (1930):
スパゲッティー.
ニンニク・トウガラシ・タマネギを
炒めたソース.