ぎょーむ日誌 2000-07-19
2000 年 07 月 19 日 (水)
- 0700 起床.
曇りか.
- 0805 自宅発.
曇り.
今日はそれほど暑くない.
駅までの途中で羽田と都心を結ぶ
首都高羽田線の上を横切るんだけど,
どーも昨日からこの歩道橋の周辺に
警官 4-5 人が
うろうろきょろきょろしている.
ふーむ,
てろりすとにとっては
この首都高-還七が交差する
インターチェンジはサミットのため来日する
要人を襲撃する絶好のポイントなんだな.
過去にそーいうことあったのかしらん.
- 0825 東京モノレイル流通センター発.
何を考えているのか,
この車両の塗装も九州沖縄サミット仕様に
変更されている.
ここで開催されるわけでもないのに.
車内にも政府公報のポスターあり.
そのポスターって
いかにも広告屋イヴェント業者が作りましたという
曰くいいがたいモノなんだけど,
サミットを表現するキイワードとして
``Fantasy'' が挙げられていた.
なるほど,
ふぁんたじい.
0845 研究所着.
うう,
涼しいと思ってたのに
外気温は 27 ℃.
[独房]
約 5 m2
と広く,
高価な備品も整えられている.
ただし私語はハタ迷惑なので自粛せざるをえず,
いっぽうで四方八方からは騒音が絶えない.黒
いのが ThinkPad560E でその横は壁たてかけ式
にしてる液晶ディスプレイ.BookPC に接続.
- 午前中はいつものことながら仕事はかどらんので
(なんでだろ?),
雑用を先に片付ける.
- あづかりものの
IBM ThinkPad i Series 1200
という
やっかいでけったいな機械があって,
こいつを Linux 化できたんだけど
PCMCIA 周りが呪われている,
という話を二日ほど前に書いた.
例によってちょっとした奇策で問題が片付いたんで
その経緯を書いてみる.
- まずこの ThinkPad i Series 1200 (以下 i1200)
には
すでに VineLinux2.0CR の
インストールに成功してる.
プリインストールの M$-Window$98 との
「共存状態」にある.
- Linux で PCMCIA カード
(ethernet LAN カードとか
コンパクトフラッシュ とか)
使おうとすると,
David Hinds 氏とりまとめる
pcmica-cs というモジュール群を
使わなければならない.
- しかしながら,
この i1200 で
それらのモジュールを走らせようとすると
何と何と OS のカーネル自体が
暴走してしまう.
いやはや.
- ネットで情報を調べると,
pcmcia-cs のヴァージョンを
最新のものにすれば
正常に動作するらしい,
という憶測が得られた.
- ああ,
しかしながら pcmcia-cs の最新版を
入手するには
ネットワークにつながっていなければならぬ.
とはいえ
今はどうやってもつながらない.
- あるいは別の計算機にダウンロードしたものを
i1200 に移すという手がある.
pcmcia-cs は圧縮状態では 1 MB 程度なんで
フロッピーディスクで運べる.
しかしながらコスト削減に狂奔する
IBM は i1200 には FDD をつけてないのである!
(私の ThinkPad は外付け FDD あるけど,
これは 560 シリーズ専用)
- 当然ながらコンパクトフラッシュも
PCMCIA アダプター介するんで
pcmcia-cs が使えなければ役にたたぬ.
- 手持ちの CD-ROM には最新版 pcmcia-cs など
入っていない.
- 悲しむべきことに Linux では打つ手がない.
- しょーがないんで
(そしてこういうこともあろーかと予想して),
HDD に残しておいた Window$ に頼らざるをえない.
こちらからならば PCMCIA カードが使えるからだ.
- リブートして,
LILO boot: dos.
- 手始めに ethernet LAN カード入れてみる.
ドライヴァーインストールしろとの要求.
そんなモンは PC カード買って速攻で捨てたし,
もしあったところで FDD 無いんだから
インストールできん.
NE2000 互換なんだから,
これぐらい認識してくれよ.
いやはや.
- ではコンパクトフラッシュはどうか.
おお,
すでに組み込まれているドライヴァーが作動.
こいつは IDE 機器として認識.
しかし阿呆というか何というか
……
ファイルシステムの一部として
マウントできないじゃないか.
つまりコンパクトフラッシュに収めた
データーの読み書きできない.
- 要約すれば,
Window$ でもネットにつながらんし,
外部からファイルを運び込む方法がない.
- ……
と,
ここまでは一昨日の苦闘.
何もかも
まことに馬鹿馬鹿しいかぎり.
だいたい何で私がここまで面倒な
……
やれやれ.
- 昨晩,
夜中に買物に行く途中の夜道をふらふらと
歩いてるうちに,
奇妙な策をふと思いついた
……
ネットだめ,
フロッピーだめ,
コンパクトフラッシュだめ
……
でも,
USB とか余計なモノを
新しく買いたくない
……
待て
……
待て待て待て
……
そーだそーだ.
ファイルを移す手段が
ひとつだけあるじゃないか !!
そう,
「でぢかめ」だ.
- いやあ,
捨ててなかったんですね.
Toshiba Allegretto PDR-2 付属の
Window$ 用ユーティリティー.
CD-ROM に入ってた.
私は不燃ゴミとかめったに出さないもんで
……
まだ手元にある.
よし,
これでいこう.
- そして今日.
まずは私の ThinkPad560E に pcmcia-cs 最新版を
ダウンロード.
- つぎに Allegretto を差し,
画像を収めるべき
カメラ内のディレクトリに
その圧縮された pcmcia-cs を移動.
ただしユーティリティーソフトウェアを
詐欺にかけるため,
ファイル名はこのでぢかめデフォルトの
tof00001.jpg というふうに変える
(JPEG ファイルじゃないんだけどかまわない).
スマートメディアは 2 MB あるんで
よゆーで格納できる.
- 精密光学機器としてこの世に誕生した
Allegretto PDR-2 としては,
フロッピーディスクごとき単なる
「運び屋」
扱いされて,
さぞ悔しいキモチだろーが,
ここは堪えてくれい.
- 呪われ i1200 にでぢかめユーティリティーを
インストール.
- 終ったら Allegretto を ThinkPad560E から外し,
i1200 に差し込む
……
よーし,
認識した.
しかもお節介なでぢかめユーティリティーも
勝手に起動
……
「画像開けません」
だって?
当り前じゃないか.
画像ファイルじゃないんだから.
そんな些細なコト気にしてないで,
ハードディスクに保存保存.
- バイナリーファイル tof00001.jpg
(その正体はぢつは pcmcia-cs-3.1.17.tar.gz)
を C: ドライヴの
トップディレクトリーに移動.
Window$ は用済み.
はい,
さよーなら.
- i1200,
今度は Linux で起動.
Window$ パーティションを
Linux ファイルシステムの一部としてマウントする.
mount -t vfat /dev/hda1 /mnt/dos
- mv /mnt/dos/tof00001.jpg /usr/src/pcmcia-cs-3.1.17.tar.gz
と改名.
cd /usr/src してから
tar zxvf pcmcia-cs-3.1.17.tar.gz でほどくと
……
やったー,
うまくいった.
「でぢかめヴェクター作戦」
成功です.
まぁ,
pcmcia-cs は名前変えられても
道中ずっとバイナリーファイルとして
扱われていたんだから,
問題なくて当り前か.
- で,
あとは pcmcia-cs コンパイルしてインストールすると,
Linux でも無事に PCMCIA カード使えるようになりました.
めでたしめでたし.
- i1200 のほうは
ようやく使えるようになったネット経由で
Linux 最新カーネル (2.2.16) 取って来て
コンパイルしちゃうと,
急にきょーみ無くなったというか,
義理インストール作業意欲が切れたんで,
今日はここまで.
また,
今度にしよう.
- ……
以上のような長々しき駄文を昼飯食ったあとに
一人うだうだと書いてる私って,
ひょっとしてサビしいヒトなんだろうか.
- 午後はトチノキ種子動態解析プログラム群やデーター直したり,
まったく予想だにしなかった苦闘を強いられた
トチノキ種子散布解析はあと一歩,
のはず
……
それから時々,
北大の計算機にもぐりこんであれこれと補修作業やったり.
- 1840 研究所発.
またまた本屋にトラップ.
1912 東京モノレイル浜松町発.
1945 帰宅.
- 気力つきたのか,
ThinkPad の設定などして
でれでれと遊んでしまう.
- 今日の食卓
- 朝 (0725):
豆腐・ゴーヤ・タマネギ・エノキダケの
炒めもの.
味覇・胡椒・ドウバンジャンで味つけ.
- 昼 (1240):
弁当.
朝と同じ.
- 晩 (2030):
朝昼と同じ.