DATE: 2006-10-04 09:34:47 +0900 更新
これまでの 自由集会 (データ解析 & 計算生態学)
第53回日本生態学会大会 (新潟) の自由集会

デ−タ解析で出会う統計的問題
  -- 「個体差」のモデリング

2006年 3月 25 日 (土) 18 時 - 20 時 A 会場 (Room A) 開催 (code JY8)
企画者: 粕谷英一 久保拓弥
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(目次) 企画の趣旨 | 話題提供 | 参考文献・参考リンク

企画の趣旨

生態学のデータ解析で一般化線形モデル (GLM) が普及していくにつれ 「GLM だけでは説明がむずかしい現象」 にも注目が集まりつつある. 特に観測値が整数 (あるいは現象が生じる・生じないといった二値) のカウントデータの場合は分散が GLM で期待されるより大きくなる現象, 「過分散」 (overdispersion) がしばしば発生する. この過分散の主要な原因のひとつは個体差・ブロック差などといった 「直接は観測されてないがばらつきを増大させる」要因 (変量効果, random effects) によるものである. この自由集会ではこういった「個体差」も組みこんでいく混合モデル (mixed model) とくに一般化線形混合モデル (GLMM) を生態学のデータ解析の道具として使う方法を参加者とともに考えたい. 入門篇では GLMM とは何か,どのように個体差・ブロック差を考慮した モデリングを行うのかを説明する. つづく実例篇では実際の生態学データ解析での混合モデリング利用事例を紹介して, その適用方法について検討する.

話題提供:

趣旨説明:
生態学につきまとう個体差・環境による差
  -- 統計モデリングで立ち向かう (粕谷英一)
入門篇:
R でやってみる「個体差」の統計モデリング (久保拓弥)   (投影資料, PDF 0.3MB;
例題のデータ d.csv)
実例篇:
ウラジロモミ実生の生残へのシカ・ネズミ・ササの効果の解析 (伊東宏樹)
(投影資料, PDF 1.0MB)
哺乳類の社会行動を解析する一般化線形混合モデル (沓掛展之)
共同繁殖鳥ハイガシラゴウシュウマルハシによる子の性比調節 (山口典之)
(投影資料, PDF 1.0MB)
両棲類における幼生の成長と非線形回帰・混合モデル (粕谷英一)

参考文献・参考リンク


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