ぎょーむ日誌 2006-12-28
2006 年 12 月 28 日 (木)
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0530 起床.
なぜかしら今朝もふつーよりかなり早い時刻に目がさめた.
コーヒー.
歳末 R
たすけあい運動実施中なので,
朝からとあるデータ変換プログラミングを楽しむ.
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朝飯.
0900 自宅発.
曇.
昨日の雨でかなり雪がとけてしまった.
0915 研究室着.
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サロベツ湿原調査地
やちパワー計算,
Moliniopsis
まで終了して
Lobelia
で Trap 窓だして計算がコケていた
……
> v.spc.count[v.spc.count > 100]
Rhynchospora Hypochaeris Drosera Solidago Moliniopsis Lobelia Eriophorum Carex
886 518 372 350 306 173 123 112
そしてあいかわらず MCMC 計算の収束はよろしくなかったり.
さすがに
ひと月前
よりはマシだけど.
ああ,
でもこれってモデル改善というより,
(私があまり好きではない)
「説明変数中央化
(X <- d$X - mean(d$X)
)
MCMC 計算こざいくワザ」
の影響かもしれん.
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あー,
改善策がおもいつかない
……
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よくわからないので超事前分布,
あのよくわからぬ Wishar 分布に与える対角行列を
diag(0.05, n.r)
から
diag(0.01, n.r)
と変えてみる.
また Solidago で試験運転
……
収束の良くなさも含めて,
ほとんど何もかわらん.
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このあたりの挙動忘れてしまったので,
diag(1.0, n.r)
で再計算
……
やはりあまり変わらん.
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超事前分布として使ってる Wishart 分布のパラメーターを
diag(0.05, n.r)
にもどして
……
次の一手,
「『やち (坊主) 上』効果は Poisson に限定」
モデルはどうだろう?
「植物がいない」ことを説明する部分を複雑にしすぎるとダメだろう,
という気がしたんで.
これはめちゃくちゃなコトを言ってるみたいだけど,
必ずしもそうではない.
ZIP 的なモデルは「いる・いない」 + 「いるとすればどれぐらい?」
からなりたっているんだけど,
観察される現象は
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やち嫌いの植物: やち上だろうがやち周辺だろうが,
やちパワーの高いところはともかく避ける
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やち好きの植物: やちパワーの高いやち周辺は
存在確率 & 密度が高い,
ただしやち上はかなり密度が低い
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極端なやち好きの植物: やち周辺・やち上どちらでも
存在確率 & 密度が高い
となっているので,
「やち上かどうか」がモデルの中で使われるのは 2. の場合だけなのである.
このときにやち上の区画で「(仮に) 存在確率は高いが,密度は低い」
となっていれば現象を説明するのに不都合はない.
あ,
「存在確率だけが低い」
としてもよかったか.
うーむ.
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ともあれすでに計算はスタートしてしまっているのでそのまま続けることに.
30 分ほどかかる計算まち時間のあいだに昼飯調達にでる
……
といっても,
今日はめんどうになったので地環研ロビーの北大生協の出張弁当販売で.
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単純化したモデルの計算終了.
さすがに収束はマシになった.
もうちょい単純化できないかしらん?
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存在確率および密度の
「切片」に該当する部分を無条件事前分布から生成させてきたんだけど,
これをやめてみたらどうだろう?
つまり平均ゼロの無条件事前分布にすべてをまかせてしまう,
と
……
お茶部屋で昼飯くってるうちに計算が終了したんだけど,
うーむ,
これはいまいちだな.
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ということでもとにもどして,
今度は存在確率が「やち上かどうか」に影響されるようにしてみる
……
まあ,
こちらのほうが「説明」はやりやすいだろう.
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次の単純化.
これまで stage (植物の発育段階)
によって「やちパワーのききかた」が違う,
としてたんだけど
……
この観測データは (意外と情報量が少ないため)
複雑な統計モデルをもちいて情報を抽出できない,
ということが次第にわかってきたので,
「どの stage でもやちパワーの影響は同じ」
としてみる
(というのもこのあたりのパラメーターの収束は劣悪なんで)
……
Solidago のみの試験運転の結果なんだけど,
予想どーり収束は格段によくなり deviance は改善されている.
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といった状況を小山さんに説明して,
このサロベツやちボスの了承を得て主要 8 植物種に関する計算を始める.
予想される計算時間はおよそ 5 時間
(途中でコケなければ).
現在時刻は 1410.
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サロベツつかれを感じて (歳末効果ですっかり静かになった)
お茶部屋で静かかつくたびれお茶部屋雑談.
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「年末年始の楽しい節句ばたらき一覧」
とやらをみなおしてみる.
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知床樹高成長 Bayes モデル
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石狩浜ハマエンドウデータをゑくせるファイルから救出
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まー,
稲葉さんはいま九州 → 中部 →
関東周遊の大旅行中だし
……
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サロベツやちパワーモデルの計算やりなおし
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母子里林冠 MCMC 計算の投稿論文原稿の修正あれこれ
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大雪山系地衣類繁殖モデルの作文
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(松山大会一般講演の)
屋久島葉齢分布 Bayes モデルの計算やりなおし
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A 棟 8F ほか越年隊の皆さんのデータ解析こんさる各種
ということで,
いそぎの用事もないし,
小林さんから先日おくっていただいた
例の「もうひとつの」アカマツ論文原稿にとりくんでみるか.
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えーい,
なかなかアカマツ頭にきりかわらん.
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1859 サロベツ計算終了.
1200 MCMC step 8 植物種におよそ 4 時間 40 分,
か.
そして結果は今まで得られた中で
(さすがに)
最良であるけれど,
まだまだ収束よろしくなく,
そして不思議な事後分布が含まれている
(まちがいではないのかもしれないけど).
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もっと長い (2000 step) 計算を命じておいて撤退.
1930 研究室発.
晩飯.
2055 帰宅.
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[今日の運動]
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[今日の食卓]
- 朝 (0710):
米麦 0.7 合.
タマネギ・卵の炒めもの.
- 昼 (1250):
研究室お茶部屋.
- 晩 (2010):
北 11 西 1 の「でみ蔵亭」,
焼きハヤシ (ハヤシライスのグラタン).